蒼風閑語

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茶摘・早乙女・八十八夜

今日5月1日は「八十八夜」という事で、TVのニュース番組や新聞等では“季節の定番ネタ”としてすっかりお馴染みの、「早乙女姿」で茶摘みに精を出す女性達の姿が報じられていました。

「八十八夜」とはその名の通り“立春から数えて88日目”を指す「雑節」のひとつですが、旧暦で言うと丁度3月の末頃に当たり“霜が降りるのも最後”という事から「八十八夜の別れ霜」などと言ったりするのは良く知られている通り。

それにしても八十八といえば、「四国八十八箇所」だとか八十八歳のお祝いを「米寿」と言ったりとか、末広がりで縁起が良いとされる数字が重なる為かいろいろと象徴的な意味合いを込めて使われる事も多い様です。

ちなみに「早乙女」というのは“田植えをする女性”という意味ですが、「さおとめ」の「さ」は「稲」を意味する接頭語であるとする説や、やや特殊な用法として「五月少女」と表記する例を示している辞書もありました。

「五月少女」で“さおとめ”・・・うん、雰囲気です。