ノーベル賞受賞記念講演
今日は有楽町マリオンの朝日ホールで行われた、“ノーベル物理学賞受賞記念:小林誠・益川敏英講演会”(主催:朝日新聞社)なる催しに参加して来ました。
さすがに話題のお二人による待望の講演という事に加えて、今回は小学校高学年以上からの参加が許されていたという事情も手伝ったのでしょう、通路に補助席まで用意しての圧倒的な盛況ぶりでした。
全体の構成は大きく2部に分かれており、まず第1部が、高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授・小林誠氏による「6元クォーク模型誕生のころ」、京都産業大学教授・益川敏英氏による「科学とロマン」という“特別講演”。
そして続く第2部が、小林・益川両氏にパネリストとして高エネルギー加速器研究機構理事・髙﨑史彦氏、小説家・清水義範氏のお二方、それに司会者として朝日新聞東京本社科学エディター・高橋真理子氏を加えた5名によるパネルディスカッション「宇宙と人間」、という流れでした。
この講演会に参加するに当たっての予備知識として立花隆氏の『小林・益川理論の証明』(朝日新聞出版)に予め目を通しておいたので、理論や実験についての説明やスライドの内容がとても判り易く感じられ、この貴重な体験を最後まで本当に面白く愉しむ事が出来ました。
それにしてもヤッパリ「素粒子論」、というより大きく「物理学」というものは、こんなにも深くて難しくてそして楽しくて面白いものなのだなぁ・・・というアタリマエの事に改めて感じ入った“2時間45分”だったのでした。