蒼風閑語

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和文英訳の修行

佐々木高政氏による有名なロングセラーである、『和文英訳の修行 四訂新版』(文建書房)を読了しました。

実は本書を購入したのはもう4~5年程も前の事になるのですが、つい最近まで冒頭に収められている「暗唱用基本文例集」ばかりを繰り返し読んでいたので、通読には随分時間を要してしまったのです。

佐々木氏はこれらの文例について「はしがき」の中で、“それだけを切り離して読んでもどんな状況のもとに言われているかの察しがつくようなもので、口にのせて調子よく、一口に言えて覚えやすく、しばしば用いられて応用もきく、といった種類の文例” であるとしています。

また続く「四訂について」の中では、この改定の際に“一旦覚えたらちょっとやそっとのことでは忘れないような「したたかなもの」をできるだけ揃えてみた” ・・・とも述べられているのですが、まさしくその言に些かも誇張無しといったところでしょうか。

実際ここに提示されている500の文例を何度も口にし覚え込んでしまう事によって、英語表現のある種“典型的なパターン”の数々を、知らず知らずの内に身につけられるのではないかと思います。

この「文例集」とその後に用意されている大量の「練習問題」及びその解答、ここまでの126ページを完全にこなす事が出来れば、それだけでモトを取るには充分過ぎる程の成果が得られる事請け合い。

ロングセラーにはロングセラーの理由あり、を地で行く様な良書だと思います。

和文英訳の修業

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