蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

小型トランクのこと 3

今日は寄り道もせず真っ直ぐに帰宅して、近所の靴・カバンの修理屋さんまで足を延ばしました。

そう、取っ手が外れて先月の17日に修理に出しておいた小型トランクの受け取り日が本日だったのです。

お店に入って来意を告げると修理を手掛けてくれた店主がニッコリ笑って、大切に袋に包まれたカバンを出して来て下さいました。

開口一番「如何ですか?」と問われるまでもなく、一見して従来のものと全く同じ形状・性状のものが取り付けられている事が判ります。

依頼時には「極力似た形のものを探してみます」といった感じの口調だったので、正直なところ極端に不釣り合いなものでなければ「良し」とするつもりでいたのです。

ところが仕上がったものを実際に見てみれば、どこからどこまで新品の時と同様なものに取り換えられていたのですから、いやはや何ともビックリするやら嬉しいやら。

思わず「すっかり元通りですね!」と問い掛ければ、「ええ、何とか上手く同じ形のものが見つかりました」と店主もニコニコ顔です。

本来の依頼である取っ手の修理以外にも、傷みの目立っている箇所には“取り敢えず”の応急処置を施しておいて下さり、「ここを本格的に修理する際にはまた当店を御利用下さい」と“リピートへのアピール”もさり気なくて気が利いています。

いやもうコレは何と言うか・・・完全に「脱帽」です。こちらこそありがとうございましたと丁寧に頭を下げて、後は持ち込んだ時と同様に暫しの間の革製品談義。

地元の商店街にある小さな小さな専門店ですが、マニュアルに縛られたチェーンストアでは絶対に真似の出来ない、本当の“プロの仕事”を見せて頂いた気がしました。

さぁ、明日からは愛用の小型トランクが元気に復活です!