蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

行きは良い良い・・・

今日は午前中から雲の多い空模様。天気予報などを見ても概ね曇りのマーク、加えて夜にはまたぞろ強雨の可能性もあるそうな。

なので、午後出掛ける際にはカバンの中に収まる小さな折り畳み傘ではなく、まだ雨は降っていませんでしたがシッカリとした大きな傘を持って出る事に。

さて、電車に乗ると車内にはどことなく高揚した面持ちの若者や家族連れが多数。何だか華やいだ雰囲気に満ちています。あれ?今日って・・・そうでした、隅田川の花火大会の日だったのでした。

上空に寒気が入っており大気の状態は今とても不安定、特に今日の夕方から夜にかけては突然のゲリラ豪雨に御注意を、といった趣旨の予報は昨日から色んな所で目にしていましたが・・・一見して皆さんかなりの軽装。

見たところ手には団扇(うちわ)しか持っていない浴衣姿のカップルなど、大丈夫かな?とは思ったものの、思ったところで詮ないコトではありました。いや、結果はもう皆様ご存知の通りなのですけれども・・・。

丸の内や神保町で買い物をしたりお茶を愉しんだりしてから夜9時頃に帰りの電車に乗ると、行きとは裏腹にドンヨリと重い空気が充満している車内。花火大会は激しい雷雨のため僅か30分程で打ち切りになったとの事で、皆一様に疲れた表情なのが何ともお気の毒。

行きの車内で感じた懸念が結果的に現実のものとなってしまった訳ですが、今夜の悪天予想は昨日の天気予報でも何度も言っていたし、今日だって皆さんお持ちのスマフォ等で何度も見ていただろうと思うのです。

有益な情報は実に様々な経路から大量に伝えられているのに、それが必ずしも大多数の人に有効利用されるとは限らない。花火大会という一大イベントの前では、気象情報など一瞥してスルーされるだけの「親の小言」レベルの重みしかなかったのかも知れませんね。

大雨や強風や落雷などによる事故が無かったのが不幸中の幸いと言えそうですが、ちょっとイロイロな事を考えてしまった「電車の中の風景」だったのでした。