払い下げ図書 - 蒼風閑語

久しぶりに週末のひとときを大学の図書館で過ごした帰り道、入出館ゲートを抜けたところにある払い下げ本置き場に何やら大量の本が入っていました。

どれどれと近付いてみると、普段は政治・経済や社会科学系の書籍が多いのですが今回は主に理工系の書籍が放出されている様です。

早速２台のカートにギッシリ詰め込まれた本の山を仔細に検分してみたところ、かなりの名著や品切れ書籍が目白押し。ディラックの『量子力學』やパイスの『神は老獪にして・・・』辺りは、既に所持していても思わず持ち帰りたくなるくらいです。

しかし今回特に目に留まったのは東京堂出版 “気象学のプロムナード” シリーズからの数点でした。当該シリーズは現在第１期・第２期共に品切中でなかなか手に入りにくいのです。

という訳で中から９点を選び出し、カバンと丁度持ち合わせていた風呂敷に包んで持ち帰ることにしました。全てが立派なハードカバーなので結構な荷物でしたけれども・・・。

それにしても嬉しかったのは、J.T.ホートン著／広田勇・会田勝両氏の訳による1981年の翻訳『大気物理学』（みすず書房）が手に入ったことでしょうか。これは今買い求めようとすると古書価もそれなりに高いので助かります。

近頃再々復刊されて話題の『背信の科学者たち』の最初期版（化学同人）を電車の中で読み耽りながら帰途に就いた「長月の夜」だったのでした。