蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

公理系幾何学

マフラーを持ち出さなかった事を後悔しつつ寒さに目を細めながら帰宅すると、ポストの中には郵便局からの不在通知書が。

当日配達分の窓口受け取りが可能になる23時を待ってから引き取りに行くと、係の方が渡して下さったのは書籍小包。どうやら週末にネット古書店で注文しておいた本が届いた様です。

こんな冷たい風の吹く夜に我が家にやって来たのは、砂田利一氏の『幾何入門』(岩波書店)。“岩波講座 現代数学への入門”から数年前に単行本化されたシリーズからの一冊です。

幾何学のテキストについては時々無性に新しいものが読みたくなるのですが、今回選んだのは集合論代数系の手法をふんだんに使った、所謂「公理系幾何学」の入門書として以前から評価の高いもの。

本書で公理系のベーシックな知識をある程度蓄えておいてから、いずれ機会があれば彌永昌吉氏の『幾何学序説』(岩波書店)辺りにまで手を伸ばせればいいなぁ・・・などと目論んでの事。

それにしても前書きや目次に目を通しただけで無条件にワクワクしてしまうのは、幾何学の本を開く時に特有な感情の様な気がします。

私だけかな?

幾何入門 (現代数学への入門)

幾何入門 (現代数学への入門)