岡山の古書肆より
一日の終わりにラッキーな出来事があると“終わり良ければ・・・”とばかりに、寝付きまで良くなりそうな心持ちになるものです。
昨夜古書検索の総合サイトを眺めていると、偶然“岩波講座基礎数学”の新入荷らしき商品群にぶつかりました。
通常この手の講座はバラした分冊を科目ごとに束ねて売るかそうでなければ全巻「揃い」で売るケースが殆どなのですが、そこにあったのはあまり見掛ける事の無い「1巻単位」での販売。
そしてその中に、これまで店頭ワゴン品などで見つけてはバラで買って読んでいた当該講座分冊の内、三分科について欠けていた部分が一気に揃ってしまうという、まるで奇跡の様な組み合わせの一巻が入っていたのです。
商品情報を見れば岡山県のとある古書店さんからの出品。東京の片隅と遥か中国地方に店を構える古書店で“需要と供給”が何故だかピッタリ一致してしまう偶然に、少しばかり「縁」の様なものを感じたりしていたのでした。
ちなみにその巻の内訳は、河田敬義氏の『数論Ⅲ』と服部晶夫氏による『位相幾何学Ⅲ』に、藤田宏・犬井鉄郎・池部晃生・高見穎郎ら四氏の共著『数理物理に現れる偏微分方程式Ⅱ』という三分冊。
う~む、届くのが待ち遠しいなぁ・・・。