蒼風閑語

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声のなんでも小事典

ひと月ばかり前に神保町の古書店で買い求めていた、和田美代子著/米山文明監修『声のなんでも小事典』(講談社ブルーバックス)を読了しました。

発声や喉の仕組みなどに関する71のトピックがQ&Aの形式で、大きく5つの章に分かれて収められています。

第1章「ヒトの一生と声」から始まって、第2章は「発声のからくり」、続く第3章が「声の悩みとその解消法」、そして短い第4章「声を育てる」を挟んで、最後が第5章「声のトラブルと病気」という流れ。

とにかくものを見たり聞いたりといった行動と同じくらい、普段はその事についてほとんど意識していない「発声」という行為。それだけに、ページを捲ると「へぇ~、そうなんだ」とついひとりごちてしまう様な記述が続きます。

では参考までに、第1章の中から質問の項目をいくつか並べてみる事にしましょう。

「誕生の瞬間に産声をあげるのはなぜですか」、「九官鳥やオウムはどうしてヒトのようにしゃべれるのですか」、「赤ちゃんの泣き声が大きいのはなぜですか」、「異性にもてやすい声ってあるのですか」、「心地よい声とはどういう声ですか」・・・等々。

何だか眺めているだけで、思わず読んでみたくなる様な質問ばかり。

ちなみに本書によれば、ヒトの声帯は成人男性で1秒間に約100回、女性だと約200回も振動しているのだそうです。体内の臓器の中では最も高速で動いている器官なのですね。

声のなんでも小事典―発声のメカニズムから声の健康まで (ブルーバックス)

声のなんでも小事典―発声のメカニズムから声の健康まで (ブルーバックス)