蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

情報テキスト

日中は決して気温が高かったわけではなく、むしろ昨日との気温差を考えると肌寒い位だったのですけれども、どうも陽が落ちてからもあまり気温が下がってない感じ。

ちょっと襟元を開いて風を入れたくなる空気感の中の帰り道、暮れなずむ神保町まで足を延ばしました。

閉店時刻までの30分ばかりの事なので何軒かの店頭で均一台をチラチラ眺めつつ、かろうじて最後の一軒のみ店内に。

書架の品揃えの主だったところをざっと眺めていると、おおっ・・・と目を引く背表紙が一つ。しばらく前に出ていたプログラム関連書籍で「読みたいリスト」の中程に入れておいたものです。

抜き取って検めてみればコンディションは上々ながら、ページの上から下まで活字がギッシリ詰まってやや余裕のないレイアウトには暫し逡巡してしまいます。う〜む、どうしよう。

紙面の上下や行間に余白が少な過ぎる本というのは読中にも妙な圧迫感があって、よほど面白いものでも中途で読みさしてしまう事が多かったりしますものねぇ・・・。

とはいうものの、中程の数ページを拾い読みしてみるとやはり面白そう。Linux のお陰で自宅でコンピュータに向かう時間もグッと増えているところなので、タイミングとしても悪くなさそうです。

・・・という訳で、家路に就く電車の中で早速読み耽(ふけ)っていたのは、ブライアン・W・カーニハン著/久野靖氏の訳による2013年の作品『ディジタル作法 カーニハン先生の「情報」教室』(オーム社)だったのでした。

何だか今回のカーニハン氏はいつにも増してイントロダクションの敷居が低く、ちょっとした「コンピュータ事始め」みたいなところからスタートしています。こなれた訳文とも相まってこれは相当読み易い。

読み掛けている他の本を差し置いて、本書を真っ先に読み上げてしまいそうな勢いです。

ディジタル作法 −カーニハン先生の「情報」教室−

ディジタル作法 −カーニハン先生の「情報」教室−