量子力学Ⅰ
昨日までにもうあと残り僅かのところまで読み進んでいた、“岩波講座現代物理学の基礎”第3巻『量子力学Ⅰ』を読了しました。
当該講座所収の『量子力学』全3巻7部構成の内、本巻には第1部と2部が収められていたのですが、その内訳は以下の通り。
まず第1部を“量子力学の基礎概念”として、第1章「量子の発見」、第2章「物質波の理論と波動力学」、第3章「Heisenbergの行列力学」から第4章「量子力学的状態と運動法則」まで。
そして第2部を“量子力学の展開”として、第5章「簡単な系の量子化」、第6章「摂動論とその応用」、第7章「輻射現象の量子論」、そして第8章「場の量子論」までを説くという流れ。
序文の中で湯川秀樹氏が「いろいろな角度からやや不釣合なくらい詳しく叙述する事にした」と述べられている通り、どの章を取っても大変読み応えのある内容でしたが、中でも第7章と第8章はとても興味深い記述だと感じました。
あまりにも目の詰まった内容ゆえ暫しの間(ま)を置いてから、第4巻『量子力学Ⅱ』に取り掛かる事にしましょう。
- 作者: 湯川秀樹,豊田利幸,高木修二,並木美喜雄,田中正,江沢洋,位田正邦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/09/28
- メディア: 単行本
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