蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

神無月

日中の最高気温が31.0℃を記録して真夏日となった「神無月の朔日」でしたが、2日めの今日は上が26.5℃で下が21.8℃と、少し蒸し暑さは残ったもののいくぶん秋らしい気温になりました。

それにしても昨日今日と特筆に値する美しさだったのが夜空に輝くお月様。特に昨晩の「十六夜の月」は台風一過の澄んだ空気の中、それはそれは見事に輝いていたと思います。

秋の月、特に「中秋の名月」ともなると、流れる叢(むら)雲に見え隠れしている風情に趣(おもむき)を感じたりするものですが、昨夜の月は何だかうっぷんを晴らしている様な立派な佇(たたず)まい。

さすがにあれ位“煌々と”また“冴え冴(ざ)えと”していると、月とは言えどもかなりの存在感があってそれだけで充分過ぎる程見応えがありました。

・・・それともうひとつ。

よく月を眺めるポイントではあったのですが、昨日から新しい姿でお目見えした東京駅の前で信号待ちをしていた時、月と駅舎のドームが醸し出す風景には一瞬息を呑んでしまいました。

ものすごく絵になるというかちょっと幻想的というのか、何だか絵本の中に出てくるワン・シーンみたい・・・と言えば近い感じでしょうか。

月夜の東京駅前。どうやら帰宅途中の“ささやかな愉しみ”が増えてしまった様です。