蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

本と雑誌

情報テキスト

日中は決して気温が高かったわけではなく、むしろ昨日との気温差を考えると肌寒い位だったのですけれども、どうも陽が落ちてからもあまり気温が下がってない感じ。 ちょっと襟元を開いて風を入れたくなる空気感の中の帰り道、暮れなずむ神保町まで足を延ばし…

エディタの解説書

今専ら使っているテキスト・エディタは、Linux 導入時に予めプレ・インストールされていた gedit というアプリケーションです。 とてもシンプルなインターフェイスながら必要最低限の機能はひと通り備えており、普段のテキスト・ファイル作成には充分なソフ…

新しい文法テキスト

雨が降ったり止んだりグズつき気味だった空模様が落ち着いて来たので、近所にある “チェーンストア系新古書店” まで足を運びました。 ゴールデンウィーク真っ最中なので混んでるかと思っていたら、普段の休日とさほど変わらない感じで何より。 文庫・新書の…

思わぬ出逢い

今日は帰宅中に途中下車して隣町の “チェーンストア系新古書店” に立ち寄っていました。 久々に面白そうな新書か文庫でも・・・と思っての寄り道だったのですが、このカテゴリーでは食指の動くものが見付からず所在なくフロア内をブラブラ。 この手のお店で…

魚河岸ものがたり

森田誠吾氏1985年の直木賞受賞作品『魚河岸ものがたり』(新潮社)を再読しました。 きっかけは先週末の神保町歩き。馴染みのお店の一軒で均一台の中に、単行本が差し込まれていたのを見つけたのでした。 本書を初めて読了したのは後に文庫化されたもの…

再会

昨日は午後、しかも夕方近い時刻になってから神保町をブラブラしていました。 それにしても・・・と言葉を改めたくなる位に冷たいビル風が吹いていたので、久しぶりにカバンの中に入れておいたマフラーのお世話になる事に。 襟元を強化したお陰で体幹部の寒…

英和イディオム完全対訳辞典

以前から、英和辞典や和英辞典と共にシッカリしたイディオム辞典もあれば便利だろうな・・・と考えていました。 もちろん英和・和英辞典を仔細に読めばそこから幾許かの慣用句や成句を読み取る事は出来ますが、膨大な情報の中から該当箇所を拾い出すのはなか…

「食」のスペイン語

高垣敏博氏2010年の著作『「食」のスペイン語』(東洋書店)を読了しました。 同じ出版社からの寿里順平氏『スペイン語とつきあう本』に引き続いて読み始めたのですが、寿里氏の著作がやや辛口の内容だったのに比べるとこちらは至って柔らかい筆致で、最…

卯月の古書街で

今日は夕方神保町に寄り道をしてみました。 大抵そうなのですが、時間がないから足早に均一台だけをざっとチェックして・・・などと思っている時に限って面白そうな本は次々と現れるものです。 今夜もあっという間に文庫本が2冊に新書が1冊、それにちょっ…

放射線のほんとう

菊池誠氏と小峰公子さんの共著におかざき真里さんが挿画を付けた『いちから聞きたい放射線のほんとう』(筑摩書房)を読了しました。 ご実家が福島県にあり「間接的」に被災なさったミュージシャンの小峰さんが、友人であり音楽仲間でもある物理学者の菊池氏…

アペティト

寿里順平氏の『スペイン語とつきあう本』を読み終えて、さて次は何を読みましょうかねぇ・・・と書架の前で一思案。 せっかくスペイン語学習への意欲が再び高まって来たところなので、ここであまり長く間を置くのは得策ではなさそうです。 そこで暫く前に買…

スペイン語とつきあう本

寿里順平氏1998年の著作『スペイン語とつきあう本』(東洋書店)を読了しました。 サブタイトルに「寿里順平の辛口語学エッセー」とある通り、かなり歯に衣着せぬ感じの警句と嘆息と皮肉、そして寿里氏のスペイン語に対する深い愛情が感じられる異色のエ…

ドン・キホーテの独り言

スペイン語文学の翻訳で知られる木村榮一氏2001年の著作『ドン・キホーテの独り言』(岩波書店)を読了しました。 カバー折り返し部分に印刷されたリード文によれば、 “16世紀以来大学都市として栄えるセルバンテスの生地、アルカラー・デ・エナーレス…

俳句の宇宙

長谷川櫂氏1989年の著作を文庫化した『俳句の宇宙』(中公文庫)を読了しました。 全体は大きく7つの章に分かれており、内訳は序章「自然について」、第一章「季語について」、第二章「俳句性について」、第三章「「いきおい」について」、第四章「間に…

恋人たち

フィリップ・ホセ・ファーマー著/伊藤典夫氏の訳による1966年の作品『恋人たち』(ハヤカワSFシリーズ)を読了しました。 数年前に顔馴染みの古書店に同シリーズが大量入荷した折、偶然見つけて買い求めておいたものです。 しばらく「積んどく」状態…

新選古語辞典 ワイド版

大学の図書館に用事があって夜の神保町をテクテク。 今日は時間がもったいないので古書店街は通り過ぎるだけ・・・と靖国通りを足早に歩いていたのですけれども、あるお店の店頭で辞事典類が山積みになっているのを視界の隅に入れてしまいました。 イカンイ…

外国語上達法

千野栄一氏1986年の著作『外国語上達法』(岩波新書)を読了しました。 奥付を開いてみれば、第1刷の刊行が1986年の1月で2011年の2月に第41刷となっていますから、押しも押されもしない堂々たるロング&ベストセラー新書といえます。 年末…

ハルさん

藤野恵美さん2007年の著作を2013年に文庫化した『ハルさん』(創元推理文庫)を読了しました。 早くに妻の瑠璃子さんと死別した人形作家のハルさんと一人娘のふうちゃんが織りなす、どこにでもありそうな小さな事件簿と父娘共々の成長譚。 主だった…

シークレット・レース

タイラー・ハミルトン&ダニエル・コイル著/児島修氏の訳による『シークレット・レース ― ツール・ド・フランスの知られざる内幕』(小学館文庫)を読了しました。 ランス・アームストロングに影響を受けて自転車ロード・レースに興味を持ち始め、今は幻と…

クリスマスの出逢い

クリスマスのきのう、帰宅途中に神保町まで足を延ばしました。 とはいっても時刻は既に18時を回っていたので、馴染みの理工書専門店だけを覗いておくことにしたのです。 店頭の均一台をざっと眺め、店舗脇の直置き本もチェックしてから店内へ。入口近くの…

ザ・フィロソフィ・ジム

スティーブン・ロー著/中山元氏の訳による『考える力をつける哲学問題集』(ちくま学芸文庫)を読了しました。 柔らかいタイトルとポップなカバー・デザインから想像していた通り、有名な哲学的命題と哲学的思考法へ向けてのとても楽しく判り易い手引書でし…

英語擬音語辞典

【ahchoo】 「ハックション!」 【smooch】 「ブチュー!」 【tsk】 「チェッ!」 【smash】 「ガシャン!」 【bonk】 「ボカッ!」 【boo】 「ブーブー!(ブーイング)」 【chomp munch scoff】 「ムシャムシャ、モグモグ、ガツガツ」 【chatter-chat-chat…

サラマンカ西西辞典

帰宅してPCを立ち上げると大型のネット書店から、コンビニ受け取りにしていた商品の「到着お知らせメール」が届いていました。 文面から必要事項をメモして駅前のCVSまでイソイソと。受け取り票を発券してバックヤードから出して貰った荷物はいつもより…

新明解国語辞典 第二版

先日神保町でとても状態の良い『新明解国語辞典 第二版』(三省堂)を見つけて持ち帰ったのですが、これを今愛用している「第五版」と読み比べるのが結構面白いです。 ちなみに現在愛用中なのは1997年12月1日発行の第五版第二刷で、新しく入手したの…

若き数学者のアメリカ

藤原正彦氏が1977年に発表した日本エッセイスト・クラブ賞受賞作『若き数学者のアメリカ』(新潮文庫)を読了しました。 同氏の著作に目を通すのは今回が初めてだったのですけれども、独自の視点と筆致が特徴的かつユニークで、最後まで面白く読み終える…

現代読書法

田中菊雄氏1941年の著作を1987年に文庫化した『現代読書法』(講談社学術文庫)を読了しました。 ちょうどひと月ばかり前に同氏の著作『英語研究者のために』(講談社学術文庫)を読んで感銘を受けたところですが、本書では更に一般的な視野に立って…

作家の値段

出久根達郎氏2007年の著作を2010年に文庫化した『作家の値段』(講談社文庫)を読了しました。 一昨日の岡崎武志氏といい出久根氏といい、古書店に詳しい方や古書店主が古書籍について語っているというだけで個人的にはストライク・ゾーンなので、内…

蔵書の苦しみ

岡崎武志氏の近著『蔵書の苦しみ』(光文社新書)を読了しました。 「公称2万冊」もの本を所蔵している岡崎氏が語った、“多過ぎる蔵書” にまつわる悲喜こもごも。 とにかく登場する愛書家の本への執着ぶり・・・というか並々ならぬ愛情の深さは、大いに感心…

スーパー・アンカー和英辞典

前回の当欄で購入に至る経緯をお伝えしておいた『スーパー・アンカー和英辞典 第2版』(学習研究社)がどうにも面白くていけません。 姉妹品の『スーパー・アンカー英和辞典』については第3版・第4版と続けて愛用しているので、この辞書の完成度も面白さ…

至福の三連休

終始雨には祟られましたが、この三連休は “神保町皆勤” でした。 「神田古本まつり」も「神保町ブックフェスティバル」も共に俄か雨の隙間を縫っての開催という感じで、今回ばかりはお天気に「してやられた!」といったところ。 それでも中止にはならず断続…